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原油相場の攪乱から学ぶ経営戦略、7兆円のヘッジファンドマネー

2006年5月23日 9時53分

この10年で最もグローバル化し、高度化した業態は金融業だろう。製造業は雇用や物流がついて回るので完全なボーダーレス化は難しいが、「マネー」という商品に国境は無い。そしてこのマネーが今、世界中でだぶついている。恐らく、どんな商品よりも今、在庫がたまっているのはマネーだろう。

オイルのことを語ろうとしているのに、私はなぜ、こんな話から始めたのか。それは原油価格の高騰が、ボーダーレス化したマネーの動きを抜きにして語れないからだ。世界中の投機マネーがオイルに向かっている。その象徴がヘッジファンドだ。この当局の目が届きにくい得体の知れない資金の実態は誰も正確にはつかめていない。

だが、金融関係者などの話を総合すると、現在、ヘッジファンドの運用資金の総計は約1兆2000億ドル(132兆円)あり、そのうち5%、つまり600億ドル(6兆6000億円)がオイルに投資されている。ざっと言って7兆円。彼らはこの7兆円を何倍ものレバレッジをかけて原油相場に張っている。

彼らの投資ポートフォリオの中で、オイルの構成比が5%から6%に上昇するのか、4%に低下するのか。それだけで、原油相場は大きく動く。ちなみにヘッジファンドの資金のうち、コモディティー(商品)には約1%、120億ドル(1兆3200億円)が投じられていると見られる。

■詳しい内容は日経ビジネスオンラインのこちらをご覧ください。

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