北秋田市の公立米内沢総合病院(鈴木紀行院長)で06年12月、内視鏡検査を受けた男性(当時81歳)が死亡したのは腸内の出血を止める措置を速やかに取らなかったからだとして、遺族が病院を運営する北秋田市上小阿仁村病院組合(管理者=岸部陞・北秋田市長)に約2586万円の損害賠償を求める訴訟を秋田地裁に起こした。
訴状によると、04年から胃下垂と高血圧の治療を受けていた男性が06年12月11日、内視鏡検査を受けた。医師は腸内の出血を見つけたが、出血源を特定せず、止血などの措置を速やかに取らなかったため、男性は同日、出血性ショックで死亡した。
北秋田市は「市長が出張中で不在のためコメントできない」と話した。【岡田悟】
毎日新聞 2008年3月25日 地方版