オイルショックによって日本経済が沈滞ムードに浸っていた昭和49年。スギヨは「百年に一度」と言われた大ヒット商品「かにあし」の開発に成功し、その生産に追われていました。しかしその「かにあし」は、計画的に開発されたのではなく、偶然と失敗から生まれた開発努力のたまものだったのです。 試作に試作を重ねてチャレンジしていった結果、口当たりがカニの身にそっくりで、味覚は満点に近いあの「かにあし」が出来上がりました。失敗を無駄にしないスギヨの開発者スピリットなくして、世紀の大ヒット商品は日の目をみなかったことでしょう。
築地市場でバイヤーが奪い合い 特許庁から商品名は、「『かにの足』では駄目だが、『かにあし』ならよし」と許可をもらい早速、東京・築地市場に出してみたところ、「売れるわけが無い」と一蹴、ただ一社だけが「これは面白い発想だ」と救いの手を差し伸べてくれました。ところが蓋を開けてみると、爆発的な人気を呼び、増産に次ぐ増産、まさに開場以来の記録的な商品量を記録しました。「かにあし」を積んだトラックが市場に到着すると、待ち構えた業者がわれ先にと奪い合うほどでした。
農林第45回農林水産祭で 最高賞の天皇杯受賞
かに風味かまぼこ「香り箱」 30本(270g) 賞味期限 冷凍180日(解凍後4日)