福田康夫首相は24日夜、揮発油税の暫定税率維持を盛り込んだ税制改正法案をめぐる民主党の対応に関し「正直言って訳が分からない。予算関連法案の審議をなぜ拒否するのか」と述べ、民主党をあらためて批判した。官邸で記者団の質問に答えた。
3月末の暫定税率期限切れを控え「混乱を起こさないようにするのが政治家の務めだ。異常な状態のツケを国民に回すわけにはいかない」と強調。「(民主党は)税制改正法案を一切審議しないという態度だ。これでは国会は一体何のためにあるのか」と指摘した。
民主党が揮発油税などの暫定税率廃止を求めていることについては「2兆6000億円という巨額の金額が消えてしまう。その分を一体どうするのか民主党からは説明がない。国会の場でぜひ説明を聞きたい」と述べた。
税制改正法案の民主党「対案」が参院で可決された場合、衆院と「異なった議決」が行われたとみなして衆院再議決を行う手法の是非に関し「その前にやることがあり、先のことを申し上げる必要はない。まずは審議してほしい」と求めた。