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【サッカー】浦和・玉田、グランパス・高原が足に違和感 別メニュ調整2008年3月25日 紙面から 【ドバイ(アラブ首長国連邦)上條憲也、原田公樹】日本代表は24日午前、W杯アジア3次予選第2戦バーレーン戦(26日・マナマ)に向けたドバイ合宿を打ち上げ、午後の便でバーレーン・マナマ入り。決戦を目前に控えたドバイでの最終練習で、FW高原直泰(28)=浦和=が右太もも裏、玉田圭司(27)=名古屋グランパス=が左内転筋の違和感を訴えて別メニュー調整となった。 報道陣非公開の予定が急きょ公開となったドバイ最終日の練習中、一大事が発生した。太陽に照りつけられたピッチレベルの気温は40度近くまで上昇する中、高原が突然足を止め、シュート練習の輪から抜けたのだ。 ドクターとアスレチックトレーナーの肩を借り、右太もも裏のストレッチを繰り返す高原。だがだめだった。うつむき加減のエースに気付いた岡田監督が事態を察すると、高原の肩をたたき「ここでやめとけ」とストップをかけた。 岡田ジャパンに不運は重なる。高原を追い掛けるように玉田も離脱。数分後には相次いでロッカールームへと消えていった。玉田は前日から左内転筋に違和感があったといい「ちょっと張ってる感じで大事をとっただけ。試合が一番大事なんで」と軽症を強調するが、高原の口調は歯切れが悪い。 「大丈夫? どうですかね。ケアして明日また判断する」と高原。「体がキレてきた」と“復調宣言”した前日の面影はどこにもなく、「無理してもチームのためにならないのもある。自分でしっかり判断して、あせらずに…。大事なゲームなんであまり迷惑をかけないようにしたい」と欠場まで示唆した。 ドクターから報告を受けた岡田監督は「タカ(高原)のけがについては良く聞いてなかったな。たぶん大丈夫と思うけど…。けが人なの?」と平静を装うほど顔は引きつるばかりだ。 振り返れば2005年6月、ドイツW杯を目指したジーコジャパンは今回と同じ敵地バーレーン戦2日前、練習中に小野(当時フェイエノールト)が右足小指付近を骨折するアクシデントに見舞われた。またも敵地バーレーン戦の“悪夢”が起こるのか。 ◆中沢スッキリ、選手判断で守備変更OK23日に行われた紅白戦の前、岡田監督はDF中沢(横浜M)の問いにこう答えたという。「おまえの判断でやれ。やるのは自分たちなんだ」 試合中に3バックから4バック、さらにその逆を自在に変更していい、という許可だった。 オシム時代と同様、選手の判断で自在に対応していい、という許し。23日午後、中沢ら選手たちはこの許可のもと、報道陣やファンへ非公開の中で数十分間、紅白戦を行った。中沢はいう。 「こういうふうなとき、どう守るか確認ができた。この形なら問題ない」 抽象的な言い回しだが、自信を深めた様子。具体的にはバーレーン戦は、3バックでスタートし、相手の攻め方に応じて、選手の判断で自由に4バックに変更することになりそうだ。 20日に行ったアルナスルとの練習試合では3バックをテストしたが、前半3トップの相手に対応できず右サイドから頻繁に攻められた。 このとき中沢は「勝手に変更していいのかどうか、分からなかった。監督と話す」と語っていた。これで岡田監督のもとで、オシムスタイルを取り混ぜることが許可され、すっきり決戦に臨める。 (原田公樹)
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