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特集宇和島 腎移植2008年03月22日(土)付 愛媛新聞

保険医療機関指定取り消しによる地域への影響を調べるため市立宇和島病院を訪れた安部戸知子し社民党政審会長=21日午後

保険指定取り消し問題 宇和島の影響聞き取り調査 社民・阿部政審会長

 病気腎移植に絡む診療報酬不正請求などにより市立宇和島病院と宇和島徳洲会病院の保険医療機関指定取り消しが濃厚となっている問題で、社民党政審会長の阿部知子衆院議員(59)が二十一日、宇和島市を訪れ、両病院関係者や患者団体から指定取り消しによる地域医療への影響を聞き取り調査した。
 阿部氏は「不正・不当な請求について是正する姿勢を示している市立病院に対する指定取り消しは飛躍し過ぎだ」と指摘。月内にも開かれる衆院厚生労働委員会で、取り消し反対の立場から舛添要一厚労相に質問する考えを示した。
 小児科医でもある阿部氏は地域の医療拠点が一時期でも失われることを問題視。「処分が下る前に地域の実情を把握しておきたい」と来県した。
 市立宇和島病院では市川幹郎院長らから、不正・不当とされた内容や第三次救急医療を担っている状況などを聴取。患者団体「移植への理解を求める会」の向田陽二代表らとも面談し、代替病院の少ない宇和島圏域の実情や、移植患者にとっての病院と医師の重要性を訴える声を聞いた。
 聞き取り後、同市役所で会見した阿部氏は「短期間の処分であっても患者はお金や時間だけでなく体にも負担がかかる。移植患者は術後管理も必要。国は患者の命を保障しなければならない」と強調した。

   
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