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【国際】

大学でも 抗議拡大 当局、監視強める

2008年3月22日 朝刊

 【蘭州(中国甘粛省)=平岩勇司】中国のチベット政策に反発する暴動が相次ぐ中、チベット人の学生が通う各地の大学でも抗議行動が行われ、中国当局が監視を強化している。

 少数民族の学生が多い甘粛省蘭州の西北民族大の学生によると、同大では十六日、チベット人を中心とした学生数百人がデモを展開。「チベットの苦しみを分かち合う」と書いた横断幕を掲げ、ラサの抗議行動を伝えるビラを配布したが、警察が解散を命じたという。

 二十一日の構内は警察車両が走り回り、警備員が巡回。私服警官らしき中年男性の姿もあった。各建物の入り口には監視カメラがあり、学生らは「平穏なのは表面だけ。学生は自由に行動できない」と声をひそめた。

 

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