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「仮想の垣根」超越か 無差別殺傷の金川容疑者 (2/2ページ)

2008.3.24 21:52

 森教授には「ゲーム脳の恐怖」の著書がある。「ゲームをやり続ける人の中には、テンションが上がって自己抑制ができなくなり、達成感によって冷静になることがある。それと同じだったのでは」

 捜査関係者は「容疑者はコンビニエンスストアのアルバイトを今年1月にやめた。凶器の購入時期から、社会とのつながりが切れたことと、犯行を決意したことが関連している疑いがある」とみる。

 ■弱気

 金川容疑者の高校時代。遅刻、欠席は3年間で各1回。弓道部に所属し、2年生時には全国大会にも出場している。「地道に努力する子供」だっただけに、今回の犯行に性格的な“落差”も垣間見える。

 約半年前のゲームセンター。ゲームで失敗して興奮する金川容疑者の様子が目撃されていた。機械をドンドンたたく。店員に注意されると、途端にうなだれた。

 「キレやすいけど、弱気なヤツだと思った」と目撃した男性は振り返る。高校の教頭によると、3年生で部活を引退後、学業に意欲を失い、大学進学希望も就職希望に変更した。自宅近くの企業に応募したが不採用となり、その後はまったく定職に就くことはなかった。

 「(容疑者は)『何をやってもダメだ』と将来に悲観し、自分を追い込んだ社会への復讐として、多くの人を殺害して有名になるというストーリーを抱いたのではないか」

 福島名誉教授は、そう指摘している。

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