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【国際】

「中国はミサイル撤去を」 馬英九氏、海外メディアと会見

2008年3月24日 朝刊

23日、台北市内の記者会見場で、ハイタッチをする馬英九氏(左)と蕭万長氏=小坂井文彦撮影

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 【台北=小坂井文彦】22日の台湾の総統選で当選した野党国民党の前主席、馬英九氏(57)は23日、台北市内で海外メディアと記者会見した。中国チベット自治区で起きた暴動の北京五輪への選手団派遣の影響について、「情勢が悪化すれば世界が保守的な行動を取る。市民の声を聞いた上で決める」と派遣中止の可能性をあらためて示唆した。

 チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世については、「会ったことがあるが、説得力のあるリーダーだ」と評価。「訪問の意思があれば、常に歓迎する」と述べた。

 対中関係については経済交流だけでなく和平協定を進める考え方を示す一方で、「台湾に向けたミサイルの撤去が前提だ」と中国側をけん制。

 「台湾人は自ら総統と立法委員(国会議員に相当)を選ぶ」と独立性を強調し、「8年内に中国と統一を話し合う予定はない」と述べた。

 対日関係については、「良好な関係を進めていきたい」と語り、反日的な立場とされることを否定した。日米安保条約を支持する一方で、「尖閣諸島は日本の領土とは認められない」と述べた。

 

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