2008.03.21 Web posted at:  20:23  JST Updated - AP
ビジネス

米地裁、スタバに「106億円」支払い命令 チップ分配で

カリフォルニア州サンディエゴ(AP) 米カリフォルニア州サンディエゴ地裁は20日、米コーヒーチェーン大手スターバックスに対し、従業員(バリスタ)が客から受け取ったチップを店舗のマネジャーらが分配したとして、チップとその利子、総額1億600万ドル(約106億円)を従業員に支払うよう命じた。

サンディエゴ地裁は、従業員が受け取ったものの、上司などが分配したチップ額を8700万ドルと見積もり、利子を1900万ドルとして、返却を命じた。

同地裁のパトリシア・コーウェット裁判長は同時に、従業員が得たチップを分配することは州法に違反するとして、スターバックスにチップ分配の禁止命令を出した。

一方、スターバックスの広報担当バレリー・オニール氏は、判決は「根本的に不公平で、一般常識をかけ離れたもの」だとして、直ちに控訴すると述べている。

裁判の発端は、2004年10月に元バリスタのジョー・シューさんが起こした訴えだった。シューさんは、バリスタが受け取ったチップを、分配して上司が受け取っているとの苦情を申し立てた。

この訴えは2006年、カリフォルニア州のスターバックスで働いた元従業員や現従業員、約10万人による集団訴訟へと発展。今回の地裁判断で、支払いを受ける対象の従業員数は、明らかになっていない。

スターバックスは全米に約1万1000店舗を展開し、約13万5000人が働いている。カリフォルニア州には1月8日現在で、全米でも最も多い2460店舗がある。

cnn mobile 携帯サイトCNNモバイルのご案内 CNN放送のご案内(別ウィンドウ) cnn.com
特集 米大統領選
sl.com cnnmoney asahi.com
English Express TIME