2003年春モデルで2006年春のサブマシン構築 その4 |
○マザーボードを観察し、「不明なデバイス」の情報を得よう
では、「不明なデバイス」と思われるTVチューナーカードの型番を知るために、いよいよビッグなサブマシンの筐体に手を入れていきます。今回も他の方の参考にしていただけるよう、分解手順の記録をまとめておきたいと思います。
○マザーボードの観察方法
今回は以下の手順で、マザーボードを観察してみました。この筐体の分解の仕方によって、マザーボードが確認できるだけでなく、PCIスロットの拡張や、CPU交換などの際にも参考になるかと思います。ただし、あくまでも自己責任で分解の作業を行ってください。
@メモリスロットカバーを外す

メモリ増設をするためにはプラスチックのカバーと、スチールの内部カバーの2つのカバーを外すのですが、今回の筐体の分解ではまずプラスチックのものを外しました。
A筐体上部のカバーを外す

筐体上部のカバーを外します。これはビスではなく、パーツが爪で留められています。下の写真のように、片側で4カ所ほどで留められていますから、爪の辺りを手で押すようにして爪を外していってください。

爪を折らないように慎重に。
Bビスを外して、背面の大きなプラスチックパーツを持ち上げて外す

赤丸印の位置にある背面の計4カ所のビスを外します。

背面にした状態の右側(電源スイッチやボリュームの無い方)から持ち上げて外します。

反対側はボリューム部の部品に気をつけて、逃がしながら外していきます。
Cサイドパネルを外す

横のプラスチック部分は簡単な爪状の仕組みで留められていますから、折らないように気をつけて外します。
D内部カバーを外す

このマシンは内部にスチール製のカバーが存在しますから、ビスを外していきます。(赤丸印の計12本です。)

狭いところにもビスがありますから、うまく外してください。

他の部分にぶつけないように垂直に持ち上げます。

スチール製のカバーを外すと、無事にマザー部が拝めるようになりました。
○マザーボードを観察してみよう

このマザーボード上にあるステッカーを接写したものです。黄緑色のステッカーに記載されている、「SAXO2 LCDPC MB」というのがどうもそれらしき文字列だなあ、と思い、検索してみると・・・、ビンゴ!
このマザーボードはMitac社製の「SAXO2」というモデルなんですね。OEMモデルですので、情報がとにかく少ない・・・。

CPU周りの様子を見てみましょう。部品が密集していますね。CPUクーラーはTaiSol社製。こちらは冷えそうです。

おっ、FETなどはちゃんと冷却を考慮したつくりになっていますね。でも、密集しすぎ・・・。
忘れてはいけないのが、問題のTVチューナーカードの型番のチェック。

AVerMadia TECHNOLOGIES社製の「M160-C」というものらしいですね。こちらも早速検索をかけてみると、どうも、一時メーカー製のPCに多く搭載され、激安でこのカードのバルク品が秋葉原で入手できたようです。
ということで、めでたく、カードの正体がわかれば、ドライバを入手。
●AVerMadia TECHNOLOGIES http://www.avermedia-usa.com/
こちらのダウンロードサイトの「Discontinued Products」で選択できる、「AVerTV Series」というドライバが該当するようです。このドライバは、9x系やXPなどでも使用できますから、今後XPで使用する際も問題なく行けそうですね。
○インストールした直後のシステムの様子(前回の記事の再掲)

これまで「不明なデバイス」とあったところが・・・、
○「AVerTV Series」ドライバをインストールした後のシステムの様子

このように、消え、マルチメディアデバイスを確認してみると、

と、うまく、インストールできた様子です。
それにしても、サウンドのドライバが見つからないのは困ったものです。さらに、「?」マークの「PCI Card」はモデムを外してみたところ、「?」マークが消えたことからモデムであることが判明しました。。
○FMV DESKPOWER L20CへのWindows Meのインストールのまとめ
今回のチャレンジはいかがだったでしょうか。真剣に使うつもりがないとはいえ、インストールの方法から頭を少し使いながら、楽しむことができました。オーディオのドライバが入らないのが、残念・・・。マルチメディア型のマシンだけに、音が出せない使い方ができないのも寂しいですが、逆に音が出ないことを除けば9x系のOSでも使えないことはないと言えます。もちろん、いろいろなソフトを試したわけではないですから、保証はできませんが、ネット用と私のような事務仕事をこなすためだったら全く問題ないでしょう。今回の記事は、どうしても9x系のOSインストールが必要な方への参考になればと思います。
○各ベンチの結果
●Norton System Information

この結果だけだと、マシンパフォーマンスはAthlon 700程度!?i815のPen!!!
1Gもこのくらいだった記憶があります。
●Super π

さすがに、クロックのおかげでこのテストではPen!!!を引き離していますね。といっても、私の環境でもOCなしでPen!!!1.0Bが2分14秒が持ちタイム(「私の珍品パーツ紹介 その7 ASUS社製 マザーボード P3C-E」参照)ですから、ものすごい差でもないかな?
●HD Bench

メモリが速い!「nForce2マザーの実力 倍率変更編その2」での私のメインマシンよりも速いですね。こうなると、やはり、P4にCPUを変えて、テストしてみたくなってきますね。
次回は、XP Proのインストールと、リカバリーなしでどこまで実用できる状態にできるかを記事にできたらと思っています。お楽しみに。
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