記事一覧選択画面に戻る |
夜間休日、一次救急、まずは維持へ〜地元医師会と道立紋別病院で
(3月22日付け)
道立紋別病院の医師不足で、4月から夜間・休日の救急対応を一時、休止する問題は、夜間・休日の一次救急を行っている紋別医師会の輪番制に道立紋別病院が加わる形で、一次救急を堅持することになった。21日開催された紋別市議会の道立紋別病院問題に関する特別委員会(柴田央委員長)で、市側が報告した。また市は21日の議会本会議に3台目の救急車の配備を提案し、可決した。
これまで道立紋別病院が夜間・休日に受け入れてきた重症などの二次救急については、遠軽・旭川など市外の病院に搬送される見通し。市のその体制づくりについても今後、関係機関とともに協議し、受け入れ側にも協力を要請していく。
市の救急体制の「非常事態」に伴い、市は「患者の安易な救急受診(コンビニ受診)は、医師の負担を増加させ、医師の撤退に拍車をかける」として「不要不急の救急を利用しないように」と呼びかけているが、この日の特別委員会では野村淳一委員が「患者にとっては、どれが軽症でどれが重症なのかは自分で判断できない。結果として軽症だったとしても、一方的にコンビニ受診をやめるべきと牽制するのはいかがなものか」と不満を述べた。
理事者側も「今後、ある一定のルールづくりが必要」との見方を示した。
これにともない、市は21日の本会議に3台目となる新たな救急車を配備するため消防費に1900万円の補正予算を提案し、可決した。
本会議では阿部徹議員が質問し「2次医療を担うべき道が、今後道立紋別病院をどうしていくのか、道への不信感がいっぱいだ。市長は道へ抗議を申し入れるくらいの気持ちが欲しい。また3台目の消防車の導入により、消防職員の負担が増えることはないか」と質問。
宮川市長は「私も大きな危機感を持っていて、道への要請も積極的に行っていく」と説明。北野慎治消防長は「救急救命士の資格を有する2名の日勤者を当直に回すなどして対応にあたる。日勤の体制が不足する分については定数外で一般事務職員の増を図りたい」と述べた。
記事一覧選択画面に戻る |
(C)株式会社 北海民友新聞社 1998-2008