「出身小学校襲うつもりだった」 土浦の8人殺傷事件2008年03月24日15時04分 茨城県土浦市のJR荒川沖駅構内などで23日午前、通行人ら8人が切りつけられ死傷した事件で、無職金川真大(かながわ・まさひろ)容疑者(24)=同市中村東3丁目、19日の男性殺害容疑で逮捕=は、19日に自らが卒業した地元の小学校を襲う計画だったことがわかった。一方、犯行に使ったとされる文化包丁について「誰かを殺すつもりで1月に買った」と供述していることも判明。金川容疑者は1月にコンビニエンスストアのアルバイトを辞めたとされ、県警はこのころから犯行を計画していた可能性もあるとみて、詳しい動機などについて事情を聴いている。
金川容疑者は19日の男性殺害容疑で指名手配されていた。調べに対し金川容疑者は、男性殺害前に「自分が卒業した小学校を襲う予定だったが、卒業式だったのでやめた」と供述しているという。 調べでは、金川容疑者は23日午前11時ごろ、同市荒川沖東2丁目の荒川沖駅西口側で、改札口付近にいた高校3年の飯田修平さん(18)や、警戒中だった土浦署地域課の一色祐二巡査(29)らを刃物で次々に襲った。さらに、東口側にいた会社員石山恵美子さん(62)らに切り付け、階段を下りた付近で会社員山上高広さん(27)を刺したとされる。この事件で山上さんが死亡、飯田さんと石山さんが重体となっている。 金川容疑者は8人を切りつけた後、駅から約300メートル離れた交番に「私が犯人です」と出頭。その際、両手に刃渡り約21センチの文化包丁とサバイバルナイフを持っていた。 所持していた文化包丁について金川容疑者は、「1月に土浦市内の店で買った」と供述。また、サバイバルナイフは、「携帯電話のインターネットを通じて購入した」と説明しているという。出頭した理由について、「怖くなったから」と供述しているという。 調べなどによると、金川容疑者は1月にコンビニのアルバイトを辞め、事件の数日前には約40万円を口座から引き出していたとされる。県警は、犯行に備えて準備していた可能性もあるとみている。 金川容疑者は19日午前、土浦市の無職三浦芳一さん(72)を刺し殺したとされる殺人容疑で指名手配されており、この容疑で逮捕された。19日の事件については「殺すのは誰でもよかった。たまたま(三浦さんが)いたから刺した」と供述しているという。 金川容疑者は三浦さん殺害後、JR常磐線の同駅から上野駅を経て秋葉原駅に逃走。本人と分からないようにするために秋葉原駅近くの理容室で髪を切った後は、同駅周辺の複数のビジネスホテルなどに22日まで宿泊していたという。 県警は25日、金川容疑者を殺人容疑で水戸地検に送検する方針。 PR情報この記事の関連情報社会
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