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【社会】

医療秘書4月から診療報酬 勤務医不足解消に期待

2008年3月24日 17時26分

 医師に診察や手術などに専念してもらうため、医師の書類作成などを代行する「医療クラーク(秘書)」に注目が集まっている。病院勤務医の負担軽減策として、4月から医療秘書が働く病院へ診療報酬も支払われる。一部の病院では既に導入され、勤務医不足の解消に役立つとの期待も大きい。

 埼玉県栗橋町の済生会栗橋病院。多くの職種が医師を補助している米国の例などを参考に、約2年前から医療秘書を本格的に配置、現在6人が働いている。

 医師は診察などの本来業務のほかに診断書作成といった事務作業が多く、誰かが肩代わりすれば、負担が軽減される。

 その一人新井夕子さんは、生命保険用の診断書や介護保険の主治医意見書など数十種類の書類作成を担当。医師の指示に従って毎月約500枚を作成する。医師は新井さんが下書きした内容を確認し、サインするだけですむ。

 同病院の本田宏副院長は「以前は手術などを終えた後や休日に書類書きに追われ、疲労感が強かった。今は医療秘書なしにはやっていけない」と話す。

(共同)
 

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