沖縄県民大会12万人！！！

１０／２火曜日のビラです。「9.29okinawa.PAG」をダウンロード

９・２９沖縄県民大会
12万人が結集　沖縄から革命始まる

歴史の真実巡り、島ぐるみの闘い

　9月29日午後3時、沖縄県宜野湾市の宜野湾海浜公園に12万人の労働者・市民が結集し、沖縄から革命の号砲が打ち鳴らされた。
　発端は歴史教科書の沖縄戦を巡る記述問題。文部科学省の検定意見により、来年度から沖縄戦に関する記述の中で「日本軍による強制で住民が集団自決に追いやられた」ことが削除された。これにより沖縄戦は「軍命による住民の虐殺」から「自ら進んで死を選択した殉国美談」へと変えられようとしていた。
　こうした政府・文科省による歴史の歪曲に対して沖縄全県で怒りの声がわき起こった。県議会、全41市町村での検定撤回決議が挙がり、県内外１６００団体が賛同しての県民大会が決定され、自治労、日教組などは組合員全員の参加を組織決定した。
　なにより、沖縄戦当時、軍命により集団自決に追い込まれたがかろうじて生き延びてきた体験者たちが「今回限り」と沈黙を破って真実を語り始めた。生き延びた人たちは、目の前で殺戮を見ている。あるいは自らそれに加担することでようやく生き延びた人もいる。
「絶対に墓場まで持って行く」と誓ったあのときの記憶を、歴史の真実を守り2度と戦争を繰り返させないためにと、血を吐く思いで子供や孫たちに語り始めた。
　体験者たちの身を切る告白を先頭に全県の怒りが噴きだした。

本土－沖縄貫く労働者階級のゼネストへ

この12万人決起の中心には沖縄の労働者が座っている。自治労は10割動員をかけ、組合員は指令に収まらず家族・知人・地域を組織して回った。同じく10割動員がかかった日教組は歴史の真実をかけた闘いとして生徒たちに真っ向提起し参加を呼びかけた。教育労働者の渾身の提起をうけて、多くの高校で生徒たちが沖縄戦体験者の講演会や、戦跡の資料作成、学習会などを積み重ね、参加者を拡大していった。
　交通労働者も全力で決起を開始した。バス労組は県民大会参加者には無料でバスを運行すると決定。琉球新報と沖縄タイムスの地元メディアの一面には無料乗車券が広告として付けられた。主催者発表は宜野湾11万人。独自開催の宮古島などで6000人で12万人近くと発表されたが、開始時刻を過ぎても会場を目指すバス・タクシーの車列は途絶えなかった。実際には12万人を遙かに超える労働者が結集し、事実上の一日ゼネストへと発展した。
日米安をぶっ壊そう

第2次大戦後、日本は沖縄を米軍政に売り渡し、安保体制を堅持することで独立を得た。その結果朝鮮戦争、ベトナム戦争でも膨大な米軍が沖縄から飛び立ち、数百万人の民衆を殺戮していった。72年の本土復帰後も米軍は沖縄に居残り、今もって沖縄は世界中から「悪魔の島」と呼ばれている。政府が「安全保障」と言いなす日米同盟は沖縄を踏みつけることでのみ成立するものだ。
　県民大会でアピールした高校生は「教科書から軍の関与を消さないでください。あの醜い戦争を美化しないでください。たとえ醜くても真実を知りたい、学びたい、伝えたい」と訴えた。沖縄にとって、戦争は過去ではなくリアルな現実だ。歴史の歪曲は、今そしてこれからの戦争を美化し、肯定する。だからこの沖縄から発せられた怒りは教科書の問題では絶対に終わらない。この渦巻く怒りと一体になって、日米安保体制をぶっ潰そう！！

資本家の時代は終わった！労働者に権力よこせ！！

　沖縄県民大会と連帯する闘いが東京池袋でおこなわれた。「９・２９ワーカーズアクションＩＮ池袋」と題されたこの集会とデモでは真っ向から革命が掲げられた。
　「安倍を倒したのは誰か？自民党内の派閥争いか？民主党の小沢か？そうではない！！安倍を打倒したのは労働者の怒りだ。2000万人の青年が一生フリーターと言われている。輸入自由化で300万農家の9割が殺されようとしている。40年間汗水流して積み立てた年金は政府の勝手な運用で100兆円以上失われ、財政難を理由に生活保護を打ち切られた52歳の男性が『おにぎりが食べたい』と書き残して餓死していた。社会の全てで渦巻く怒りが安倍をぶっ倒したんだ。私達はその先頭で闘ってきた。だから、安倍を倒したのは私達だ！！」「ハッキリしたのは安倍をぶっ倒しても私達は何一つ困らないってことだ。社会を動かしているのは安倍じゃねえ！労働者だ！！その労働者が安倍を倒したんだから、労働者が権力取るのが当たり前だ。福田だとか、麻生だとか、小沢だとか、どうでも良いんだよ！今こそ全ての権力を労働者の手に、社会を真の主人公の手に取り戻そう！！」
　全世界で労働者の革命が巻き起こっている。アメリカでは9月15日ブッシュ政権のイラク戦争継続宣言に対して、10万人のデモ隊が国会議事堂に突入した。息子をイラク戦争でなくしたシンディ・シーハンさんは「今こそ体を張ってもうたくさんだと叫ぶとき、首都を閉鎖する時が来た。」と語っている。自動車労組は年金を巡って7万人のストに突入。ワシントンの機能を停止する大ストライキでイラク戦争を止め、ブッシュ政権をぶっ潰す闘いが始まっている。フランスでは、極右サルコジ政権を打倒するために学生・労働者・移民が連帯してのゼネラルストライキが準備されている。韓国ではスーパー大手イーランドの全員解雇に抗して労働者が実力で職場を占拠して闘っている。ドイツでも、イラクでも、数万規模のストライキが続発している。
　そして日本でも、闘いの火の手はそこかしこで挙がっている。派遣会社大手のグッドウィルは違法な天引きをおこなっていた。この返還を申し立てた労働者の訴えが勝利するやグッドウィルの返還総額は132億円に上り、経営危機に陥っている。
　わずか十数人の労働者が「一日200円のピンハネを返せ」と要求しただけで、経団連の理事を務める大企業が破産寸前に追い込まれている。そして日本最強の労働組合、動労千葉が11月4日、全国労働者総決起集会を呼びかけている。この集会に、革命に起ちあがった沖縄、アメリカ、韓国の労働者が結集する。42人逮捕されても一歩も引かず、大学側のビラ・立て看板規制と闘い団結を拡大する法政大学を先頭とする、全国・全世界の学生も一堂に会する。
　資本家やそいつらの献金で生きているクソ政治家どもに、この社会を運営する資格も能力ももうない。社会の主役は労働者、大学の主役は学生。この当たり前のことを本当に実現するための革命が沖縄で、世界中で起こっている。11月4日には首都のど真ん中で革命が撃ち抜かれる。全市大生はこの日、日比谷に結集しよう。