社会ニュース - 12月17日(水)21時50分
二式大艇、船の科学館から海自・鹿屋史料館に引っ越し
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031217-00000514-yom-soci
「船の科学館」(東京・お台場)に展示されている旧日本海軍の「二式大型飛行艇」が、海上自衛隊の「鹿屋航空基地史料館」(鹿児島県鹿屋市)に移されることになり、17日、同科学館で譲渡式が行われた。
1940年に完成した同飛行艇は、当時世界最高水準の性能を誇った水上飛行機で、全長28メートル、全幅38メートル。167機が製造され、偵察や輸送などに使われたが、現在は1艇しか残っていない。
この1艇は米軍が性能などを調べるため、終戦後、米国に移されたが、その後返還され、80年から科学館で公開された。同館では機体整備ができないため、整備可能で永久保存できる移転先を探していた。
同機種の機長を務めた元海軍中尉、中村豊治さん(80)は「最新鋭の飛行艇を操縦できることは誇りだった。見上げると亡くなった戦友のことを思い出します」と話していた。飛行艇は来年2月に船で鹿児島に移され、5月に一般公開される予定。(読売新聞)

鹿屋航空基地史料館に移管することが決まった東京・船の科学館の二式大型飛行艇
社会ニュース - 12月17日(水)17時36分
二式大艇、鹿児島へ 船の科学館で譲渡式
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031217-00000188-kyodo-soci
太平洋戦争中に「世界最高の飛行艇」とされた旧日本海軍の二式大型飛行艇(二式大艇)が、東京・お台場の「船の科学館」から、鹿児島県の海上自衛隊鹿屋基地の史料館に移されることになり17日、同科学館で石破茂防衛庁長官らが出席し譲渡式が開かれた。
来月以降、船で鹿児島に運ばれる。史料館での展示開始時期は未定。
二式大艇は1940年に初飛行した4発エンジンの飛行艇で、全長約28メートル。航続距離約7200キロで、波の高さ2メートルでも離着水できる。科学館に展示されているのは、現存する唯一の機体。鹿屋基地史料館で整備しながら永久保存する。
軍事マニアとして知られる石破長官はあいさつで「二式大艇は、零式艦上戦闘機(ゼロ戦)などと並びあこがれの飛行機」と話した。(共同通信)

二式大型飛行艇の譲渡式であいさつする石破防衛庁長官(中央)=17日午後、東京・お台場の「船の科学館」