ホーム > 新明和入門 > モノづくりMUSEUM > 飛行艇物語
飛行機と船の両方の特徴を持つ飛行艇。 今では見かけることが少なくなりましたが、第二次世界大戦が始まるまでは、北大西洋横断航路や太平洋横断航路あるいは日本からサイパンやサイゴンへの航路等で、航空輸送に活躍していた空の主役でした。 そして、現在でも、洋上での救助活動や、滑走路のない離島からの急病人の輸送などで活躍しています。 そうした飛行艇に関するエピソードを、航空マンガ家 下田信夫さんのイラスト・ルポでご紹介します。
新明和工業株式会社の歴史は、わが国最初の航空機の製作を行う法人組織企業として大正7年(1918年)に設立された、合資会社日本飛行機製作所に始まります。 その後、川西機械製作所飛行機部を経て、川西航空機株式会社として、昭和3年(1928年)独立。 終戦までに、国産発の飛行艇である九○式飛行艇を始め、九一式飛行艇、九七大艇、二式大艇、紫電改などの航空機2862機を製作してきました。 戦後は、社名を新明和工業株式会社に変更。 対潜飛行艇PS-1(試作2機、量産21機)を経て、現在、US‐1A型救難飛行艇を製作しています。 また、1996年10月からUS‐1A型救難飛行艇の能力をさらに向上させるために、新しい水陸両用飛行艇「US‐1A改」の改造開発に着手し、2003年12月には、試作1号機が初飛行に成功、翌年3月に防衛庁に納入しました。