2008年3月24日 9時22分更新
医師や看護師らが救急医療現場の課題について意見を交わす研究会が和歌山市で開かれ、救急患者が病院から受け入れを断られる問題などをめぐって議論が行われました。
研究会は日本救急医学会近畿地方会が、救急医療の充実に向けて毎年この時期に開いています。
22日は和歌山市のホテルに、医師や看護師ら関西の救急医療の
関係者が集まり、現状や課題についてテーマ別に報告しました。
このうち救急現場の受け入れ体制などを話し合う部会では、4つのグループが報告を行いました。
この中で、大阪警察病院の李兆亮医師は、去年12月までの半年間に病院に運ばれてきた救急患者のうち55%以上が、他の医療機関に受け入れを断られていたとした上で、病院が救急の依頼を断れば、搬送に時間がかかり、結果として救急車を有効に活用できなくなるといった問題も生じると指摘しました。
研究会は午後も開かれ、現場の問題点や最新の対策について話し合うシンポジウムが行われました。