第二次大戦当時、日本が誇る戦闘機として零式艦上戦闘機、
通称ゼロ戦という戦闘機がありましたね
優れた空力性能に加え極限までダイエットした機体…
それによって生み出される高いGに耐えられる熟練度の高いパイロット…
これにより、太平洋戦争前半まではまさに無敵を誇っていたゼロ戦ですが
実はゼロ戦と同じくらいの名機があったのを皆さんはご存知でしょうか?
それがこの子(*´ω`)っ二式大艇
「マッコウクジラ㌧(´ω`*)」でお話した「Do-X」と同じくこの子も飛行艇という部類に入るのですが、
そもそも飛行艇とは何かというお話をしますと…
宮崎駿先生の「紅の豚」を見てください(´ω`*)
マジメニヤレ(# ´ω`);y=ー(゚ω゚)・∴ターン
ゴメンナサイ_| ̄|●
心を入れ替えて真面目に説明しますと飛行艇という物は飛行機ではあるのですが
同時に船でもあるものなのです。
つまり、船ですから普通の「飛行場」には着陸できないというデメリットはあるものの
それを補って余るのが海だろうが湖だろうが大河だろうが
ある一定の広さを持った水面ならば何処でも離着陸が出来るというメリットの他に
飛行機であるのに船でありますから、港で簡単に補給が受けられるというメリットがあります
つまり、何処からでも発進できるので敵の裏をかきやすいってメリットがあるんですな(´ω`*)
しかし、いざ作るとなるとこれがもう大変です(´・ω・`)
離陸の場合、機体をある程度水平に保たなければ上昇する為の推力を得られず
その分水面を長い距離に渡って走り離陸せねばならないというデメリットがあります。
これが何故ダメなのかと申しますと離陸の際には、よりエンジンを高回転させ
浮き上がる為の力「浮力」を得ねばならないのですが
当然、その分だけ多く燃料を消費してしまい長い距離を飛べなくなったり
重い荷物を載せて飛び立つ事なんて出来なくなります(´・ω・`)
2つ目の理由として滑走距離が長いと離着陸できる場所が限定されてしまい
飛行艇が持つ本来の奇襲性能を失わせるばかりか
敵に基地の所在を明かす為の推理材料を与えかねないという点です(´・ω・`)
そこで当時の日本海軍が「コレラノ飛行艇ノ欠点ヲ克服シタ飛行艇ヲ完成サセヨ」…
ってんで出来たのがこの二式大艇なのです
元々、旧海軍が「荒れる海から発進できるようにして(´ω`*)」なんて無茶な開発要求を出した為に
この当時の何処の国が作った飛行艇より格段に優れた性能を持つ機体に仕上がり
全長28.12mなどと言う、そこそこ大きい機体のクセに時速470km…と言いますから
当時の日本の主力戦闘機だった96式艦上戦闘機(一人乗り)と同等の速度で飛べた事になります
早い・航続距離が長い・飛行場は港…しかも輸送に爆撃に戦艦攻撃に…と汎用性が高かった本機は
終戦までに160機以上生産されましたが、その大半は戦争中に海の藻屑と消え
終戦時に残っていたのはたったの4機だけだったそうです(´・ω・`)
その後、その内の1機『詫間31号機』と呼称されてたものが性能確認試験の名目で
アメリカ軍の手に渡り…
戦後数年経ってから日本に返却…東京「船の科学館」に2004年まで展示されていたそうですが
現在では鹿児島県鹿屋市にある海上自衛隊鹿屋航空基地資料館に保管されているそうですので
暇とお時間とお金のある方は是非見学してみてください
かもめのじぃちゃんの勇姿はカッチョイイですぞ…
哀愁を感じながら今日はこの辺で(´・ω・)ノシ