海上自衛隊鹿屋(かのや)航空基地史料館

言わずと知れた旧海軍の「特攻基地」。ちなみにこの前日、旧陸軍の特攻基地、薩摩半島にある知覧(ちらん)に行ったのでした。
狐の嫁入り日和なこの日、雨にぬれることもありますが、空は青空。風も強く、晴天ながら過ごしやすい一日でありました。まずは諸般の事情から写真がありませんが、屋外展示にUS−1A、P−2J、S2F−1、B−65、BELL−47、HSS−2A、P2V−7、OH−6D、V−107、SNB、R4D−6、メンター、SNJ、KM−2、と壮観な眺めであります。プロペラや魚雷もアリ。
「零式」艦上戦闘機五二型
こちら2階展示は基本的に館内撮影禁止。隊員さん個人の品物や情報も展示されているためプライバシーに配慮してのことだと思います。ただし、この零戦だけは別。撮影OK!!。そして上に登れるってんで、子供たちはここにベッタリ。
『平成4年、2機の零戦が鹿児島県の錦江湾と吹上浜の海底から引き揚げられともに補う形で1機の零戦となりました。修復には隊員の熱意と、多方面の協力が注がれ、新史料館に展示されることになりました。2機の零戦の発見と新史料館の建設は運命的でもあります』との事。
←栄21型エンジン
↑おお!!夢への階段が!!こらこら!!キミたち走らないで、静かに登りなさいっ!!(他にお客様がいなかったのが幸い) …と思ったら、
1階にはまだまだこんな魅惑ゾーンが!!
←P-2J対潜哨戒機コクピット

無線員コンソール

しかしコクピットのお嬢さん、メットが前後逆です。


←P-2Jの対潜ソナー員コンソールで満面の笑み。
「座っていいの?触っていいの?」よかよ。
屋外展示を眺めつつまったり。
公園状にもなっていてしばしくつろぐことも出来ます。鯉の泳ぐ池や東屋(?日よけ?)もアリ。
飛行機もいいけど手入れされた植木も興味津々。
シャッターを押していたら、おや、なんだか懐かしいものが後ろに見えてますよ。
そうです。二式大艇!

長いこと東京の「船の科学館」に展示されてたやつです。2004年3月にこちらにお引っ越し。再会だ〜♪
まーまー、こんな遠くまで来て。よしよし。
船の科学館ではこんなに巨大だとは思わなかったんだけどねー。デカっ!!
相変わらずの露天展示ですが、ラダーや可動ウインドウとかに補強が付いて、塗装もピカピカになっております。ありがとう、ありがとう。

移動のためにブッた切られたと聞いた時はどうなることかと思ったけど、ほんま綺麗やで。
ロケーションも最高。良かったね。

隣接の物産展には二式大艇グッズもあります。
船の科学館ではこんなの無かったしなぁー。
唯一ムックがあっただけだったよね。
そして、ステキなお土産はまだまだつづく!!
じゃじゃん!!
これは素晴らしい!!海から引き揚げられたゼロ戦の実物の金属片を使って作られたタイ止めなのです。マジ?マジ?
単に価値はそれだけじゃない!!この可愛いデザインったらないでしょー?
ゼロ戦遺品タイ止め
昭和12年に製造された零式艦上戦闘機が1992年8月、加世田市の沖合800メートル、水深7メートルから戦後47年目に引き揚げられました。若き隊員たちが祖国防衛の礎たらんと若者の使命感と情熱をもって大空へ飛び立った1機であります。
今日の日本の平和と繁栄は散華された英霊の犠牲の上に築かれたもものであり、平和は血と涙によってもたらされたものであることを正しく後世につたえることが残された私たちの義務でもあります。
このタイ止めは引き揚げられたゼロ戦の金属片の一部で零式艦上戦闘機を平和への願いを込めて立体的に加工、製作致しました。(同梱の説明書きより)
↓なるほど、質感が個々に異なります。これなんかザラつきがあって、感慨深いです。
この可愛いデザインはゼロ戦を愛していればこそ出来たものだと思います。グッジョブ!!

このタイ止めも同じコーナーにあったんだけど…別にゼロ戦の一部じゃないよね?
でもえらく輝きが美しかったのでフラフラと買ってしまいました。
しかし、景品でもらった「CR海物語」かなんかの変なネクタイくらいしか持ってないが(笑)。
他にも自衛隊グッズの他に、ご当地土産もたくさん。ゆったり出来る自販機コーナーも併設。わしは土産屋でご当地アイスを買い、こちらで食べさせていただきました。変わり種アイスがいっぱいで、「麦焦がし」アイスにはハマりました。
鹿屋航空基地の歴史は、昭和11年(1936年)鹿屋海軍航空隊創設に始まります。
この基地から旧海軍航空隊の海鷲たちが、数多く飛び立っていきました。
彼らが捧げた尊い命を悼み、かれらが遺した恒久平和への祈りを基に国を守ることの意味を考える場として昭和47年(1972年)に史料館を創設しました。
そして改めて、旧海軍航空隊の海鷲たちの軌跡と戦後の海上自衛隊航空部隊の歩みと現在の姿をわかりやすく展示した新史料館を平成5年(1993年)に開設しました。      (パンフより)
鹿児島県鹿屋市西原3丁目11−2
☎0994−42−0233
開館日 12月29日から1月3日を除く毎日
開館時間 午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
入館無料

2005年10月取材