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放鳥コウノトリ、2年連続で赤ちゃん 兵庫・豊岡

2008年03月22日15時57分

 兵庫県豊岡市百合地(ゆるじ)の人工巣塔(高さ12.5メートル)で22日、国の特別天然記念物コウノトリのペア(雄7歳、雌9歳)が産んだ5個の卵から3羽のヒナがかえっているのを、県立コウノトリの郷公園が確認した。順調に育てば、5月下旬にも巣立ちする見込み。巣ではほかに、孵化(ふか)後に死んだとみられる1羽と生死不明の1羽が見えたという。このペアは昨年も同じ巣塔で産卵し、国内の自然界では43年ぶりにヒナ1羽を孵化させ、無事巣立たせている。

写真

親鳥の足元で寄り添うコウノトリのヒナ。自然界で2年続けて誕生した=22日午前9時37分、兵庫県豊岡市百合地で、代表撮影

 ヒナは体長10センチほどで、白っぽい色。親鳥が立ち上がると、首を上下に揺らしたり、餌をねだるようにくちばしを突き上げたりするようなしぐさを見せた。孵化は昨年より2カ月ほど早い。

 このペアは今年は1月末に営巣を開始。2月中旬から雄と雌が交代で卵を抱くような様子が見られ、3月4日に5個の卵を産んでいるのが確認されていた。

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