現在位置:asahi.com>社会>事件・事故> 記事

神奈川県警、脱走兵の聴取打診 タクシー運転手殺人

2008年03月24日00時08分

 神奈川県横須賀市で19日夜、タクシー内で運転手の高橋正昭さん(61)が刺殺された事件で、神奈川県警は23日、車内に残されていたクレジットカード名義人で米海軍横須賀基地所属の上等水兵(22)に任意の事情聴取をしたいと、在日米海軍に打診した。在日米海軍司令部のジェームズ・ケリー司令官は、要請があれば全面的に捜査協力する意向を示しており、県警は近く正式要請する。

 横須賀基地ではこの日午後、事件後初めてケリー司令官が記者会見した。冒頭、「日本における米海軍の代表、また横須賀市民の一員として今回の事件を心配している」と述べた上で、「被害者の家族・親族に心からお悔やみ申し上げる」と哀悼の意を示した。

 イージス巡洋艦の乗組員で米海軍が22日未明に東京都内で拘束した上等水兵について、ケリー司令官は「現時点では殺人事件の容疑者ではない」としたが、「日本警察が捜査しており、必要なら全面的に協力することを約束する。事件の早期解決を望む」と強調した。

 この水兵は8日から行方不明になり、10日に脱走兵として認定。基地内の施設に脱走罪で拘束し、米海軍犯罪捜査局(NCIS)が脱走中の行動について事情を聴いている。関係者によると、殺人事件への関与は否定しているという。

PR情報

このページのトップに戻る