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馬次期総統「チベット、香港とは違う」 対中対話で台湾の立場強調 (2/2ページ)

2008.3.23 22:16
このニュースのトピックス中国経済
会見する台湾の馬英九・次期総統 =23日、台北(AP)会見する台湾の馬英九・次期総統 =23日、台北(AP)

 対米関係について馬氏は、ブッシュ米大統領からの祝電を披露するとともに「大統領とは会えないが、対米交渉レベルを引き上げたい」と述べ、総統に就任する5月以降、陳水扁政権下で悪化した米台関係の修復に乗り出す意欲をみせた。

 日米安保条約を重視する考えは確認したが、尖閣諸島(北京語名・釣魚島)をめぐる「領土問題」が存在すると改めて主張するなど、陳水扁政権が言及を微妙に避けてきたのとは違いが際だった。ただ、「どこの国でも領土問題はあるが、外交政策とは別だ」とも述べ、台湾の総統として日台関係を重視していく考えを強調した。

 総統選で馬氏は、史上最高の6割近い得票率だったが、台湾社会に「台湾人意識」が浸透する中、残る4割の世論を無視できない。中国との関係でも極端な対中傾斜に走れば、世論の反発という火種を抱える危険もある。

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会見する台湾の馬英九・次期総統 =23日、台北(AP)
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