2008年3月23日 22時30分更新
勤務医の不足が深刻化する中、地域医療に携わる人材の確保につなげようと、臨床研修医を受け入れている徳島県内のすべての病院が22日、医学部の学生を対象にした合同の説明会を徳島市で開きました。
徳島県は大都市に集まる傾向が強い若い医師をよびこもうと、新人医師の臨床研修を県内の病院で受けてもらい、研修後も県内で働いてもらおうと、去年から合同説明会を開いています。
説明会には、徳島大学病院や県立中央病院など臨床研修医を受け入れている県内8つの病院すべてが参加し、病院ごとに研修プログラムの内容や待遇などについて説明しました。
会場には、地元の徳島大学をはじめ、兵庫県や愛知県などの大学から約40人の医学部の学生が集まり、真剣に説明を聞いていました。徳島県によりますと、医師免許を取った新人医師の臨床研修は、4年前に義務化され、研修先を自由に選ぶことができるようになりましたが、県内の病院で研修を受ける医学生は減っているということで、徳島県では今後もこうした説明会を開いて、地域医療の人材を確保したいとしています。