大津放送局

2008年3月23日 19時2分更新

総合医療センターを考える

病院の建設から運営までを民間業者に委託する方式を全国で初めて取り入れた滋賀県近江八幡市の総合医療センターの経営悪化が指摘される中、今後の運営のあり方を考えるシンポジウムが開かれました。近江八幡市立総合医療センターは、旧市民病院を新築しておととし10月に開設された病院で、市は財政負担を減らそうと、医療行為を除く病院建設から運営までを民間業者に委託するPFIと呼ばれる方式を全国で初めて取り入れましたが、経営の悪化が指摘されています。センターの今後の運営のあり方を考えようと近江八幡市の市民グループが開いたシンポジウムには市民などおよそ300人が参加しました。地元の医療関係者や大学の専門家によるパネルディスカッションでは「施設が完成してまもない時期は設備の整備など費用がかるため自治体も資金面でさらに支援することが必要だ」とか「利用者を増やすため、窓口での対応など市民へのサービスをより充実させるべきだ」といった指摘が出されました。