2008年3月23日 21時12分更新
県内の病院では、半数近い勤務医が1週間に56時間以上働き、週休も十分とれない状況にあることが県の医師会の調査でわかりました。
この調査は勤務医の労働実態を把握しようと県の医師会がおととし県内137の病院で働く、すべての勤務医を対象に初めて行ったもので、全体の30%にあたる1294人から回答を得ました。
それによりますと、
▼夜勤を除いた1週間の勤務時間が法定労働時間の「週40時間」を超えて働いている医師はおよそ90%を占め、
▼毎日休みなく8時間働いたと想定した場合の56時間を超える勤務医も43.1パーセントと半数近くに上ることがわかりました。また、夜間当直の翌日は、
▼「忙しさと無関係に、普通、勤務せざるをえない」と答えた人が64.4%で半数を超えたほか、▼週休の消化については「しばしば返上」と「ほとんど返上」を合わせると44.6%を占めました。こうした勤務医の負担を減らす方法を聞いたところ
▼「医師を増やす」と答えた人が70.4%、
▼「開業医に支援してもらう」が30.1%などとなっていました。県医師会では、
「働きづめの勤務医の姿が想像され、労働環境や診療報酬の改善を国などに訴えていくことも必要だ」と話しています。