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伊方原発:2号機の余熱除去1系統、異常高圧示す /愛媛

 県は21日、調整運転中の四国電力伊方原発2号機(伊方町、加圧水型軽水炉、出力56万6000キロワット)に2系統ある余熱除去系統のうち1系統の圧力計が同日、異常な高圧を示したと発表した。

 余熱除去系統は、原子炉を停止した際に炉心の余熱を除くため1次冷却水の一部を抜いて余熱除去冷却器で冷やし、再び1次系に戻す装置。緊急時に炉心に大量の水を注入して冷やす目的にも使う。1系統に異常がある場合、原子炉を止める必要はないが、保安規定で10日以内の復旧が義務づけられている。

 県によると同日午後7時ごろ、通常0・4メガパスカルを示す圧力計が0・7メガパスカルを示しているのを運転員が発見した。四国電力は、余熱除去冷却器または同系統にあるポンプに何らかの異常が生じ、両装置を冷やす補機冷却水が余熱除去系統に漏れ出して圧力を上げたとみて調べている。

 2号機は1月17日から定期検査に入り、19日に送電を再開して徐々に出力を上げながら試験中。異常発見時は90%出力だった。現在は全力運転を見合わせ95%を保っている。【古谷秀綱】

毎日新聞 2008年3月23日

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