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台湾の新総統、北京五輪ボイコットの可能性を示唆

2008年03月23日16時06分

 [台北 23日 ロイター] 台湾の総統選で勝利した国民党の馬英九・前党主席は23日、中国チベット自治区での騒乱の事態が悪化した場合、8月に開催される北京五輪のボイコットも検討するとの考えを明らかにした。馬氏は5月20日に新総統に就任する。

 22日の選挙で圧勝した馬氏は記者会見で、チベットでのデモ参加者にする中国政府の鎮圧の状況などを調査すると表明。「チベットでの事態が悪化すれば、われわれは五輪に選手を派遣しない可能性も検討する」と述べた。

 さらに、台湾で行われた天安門事件の追悼イベントに参加したこともある馬氏は「中国が人権について行ってきたことを強く批判する」と語った。

 馬氏の側近らは先に、北京五輪に参加するかどうかを決定する前に、世論を調査する方針だとしていた。

 一方、中国政府はこれまで、北京五輪と政治問題は切り離して扱うべきとの考えを繰り返し表明している。

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