外国人に日本語を教えるボランティアの養成講座が22日、四日市市蔵町の「なやプラザ」で開かれた。この日の授業が全9回の最終日にあたり、受講し終えた人たちは今後の活動に向けて決意を新たにしていた。
人権教育などに取り組む四日市市のNPO法人「市民社会研究所」(代表、松井真理子・四日市大教授)が、日本語を教える技術と人権意識を身につけてもらおうと昨年12月から開いている。参加者は、ブラジル人の児童に日本語を教える現場を見学するなどして学んできた。
この日は約30人が4班に分かれ、外国人に関する問題についてディスカッションした。参加者は「外国人をよそ者扱いするのではなく、日本人が彼らの習慣を理解すべきだ」「外国人のリーダーを育てることも大事ではないか」などと活発に議論していた。
ブラジル人児童に日本語を教えているという四日市市松本の無職、坂口亘弘さん(64)は「全員同じ方法で教えるのではなく、相手によって少しずつ方法を変えることの重要性を学んだ。今後の指導に役立てていきたい」と話していた。【山口知】
〔三重版〕
毎日新聞 2008年3月23日