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【記者ブログ】時系列:チベットとその周辺で今まで何が起きたか。 福島香織 (4/4ページ)

2008.3.23 02:18

■その夜、四川省甘孜藏族自治州色達県では、数千人の僧侶と民衆の抗議活動があり、軍警当局に解散させられた。

■その夜、アムド 青海省黄南藏族自治州尖扎県の民族中学(唯一のチベット語中学)で、すべての教室に「フリーチベット」「ダライ・ラマ万歳」の張り紙がはらる事件があった。中国国旗がおろされ、雪山獅子旗が掲げられた。しかし、尖扎県の市内では軍警があふれ、すべての寺院で僧侶は寺から出ることがゆるされていない。

■北京の大学では少数民族の学生(つまりチベット族学生)にたいし、アンケート調査がなされた。質問は(1)ダライ・ラマのあなたの心に置いての地位は?(2)父母の詳細な住所、職場(3)学生の身分証明書番号、(4)いかなるデモ、座り込み抗議に参加しないと保証できるか。

■すべての外国記者にラサ、青海、甘粛、四川などのチベット族自治州、居住区に行くことを禁止。主要道路で検問を行い阻止しちえる。ある外国人記者は車で15時間かけてさまよったが、結局、いずれのチベット族居住区にも入れなかった。最後に警察の強制撤退命令をうけ、蘭州から北京に帰った。理由はチベット族自治地域は安全ではない、というものだった。記者は「イラクより安全でないのか?」と笑ったという。

■西寧の各小学校、中学ではすべてのチベット族学生に登録をもとめ、家庭状況、戸籍を調査。戸籍が西寧にないものは、現地の戸籍を提出するよう求めた。

■3月19日。

■ラサでは依然、拘束された人数は不明。新華社はすでに160人が自首したと報道。

■ラサのデプン、セラ、甘丹寺は依然、当局に封鎖されている。軍に包囲され、水、食糧が止められ、僧侶に対し「兵糧攻め」が行われている。三大寺の僧侶の直面する危機を外界に訴える!

■チベットテレビの文芸チャンネルとラサテレビのチベット語チャンネルで、ラサ市公安当局が発布した21人分の指名手配が発表された。そのうち2人が僧侶、1人が女性、録画映像から写真を拡大して、顔が写された。ラサで逮捕されたチベット族は千人以上にのぼる。3人のチベット族は逮捕からのがれようとして、ビルから飛び降り自殺。とらえられたチベット族はほとんど、衆人環視の中、軍警用の鉄棒などでひどく殴打された。この様子を見てチベット族は同情をしめし、目を覆ったというが、多くの人は喜び「ざまあみろ」と叫んだという。街は軍人であふれ、チベット族の身分証明証、戸籍をチェック。チベット族は基本的に門を閉ざして外にでていない。街を歩く人は基本的に漢族という

■香港フェニックステレビの番組は、ラサがすでに正常な生活に回復したといしているが、これら取材がいうところのラサ市民とは、漢族であり、つまりラサはもう、漢族の都市であるということだ。

■ラサ人民検察院が24人のチベット族の逮捕状を発行。指名手配されていた12人は含まれていない。しかし、12人のうち、一人は逮捕されている。

■青海のあるチベット自治州からの情報。多くの地方の村村がすべて軍、武装警察に包囲されて、厳戒体制がしかれている。蘭州軍区の派遣した部隊という。

■青海民族学院のチベット族学生は座り込み抗議したいと、署名活動を行っている。

■アムド(甘粛省甘南蔵族自治州)瑪曲県城および各郷鎮が軍の車両に包囲され、容疑者大捜索が始まり、多くのチベット族が捕まっている。

■四川省甘孜藏族自治州色達県の500人以上のチベット族は県政府の前で抗議活動を行い、多くのチベット族が拘束された。

■アムド(四川省阿?藏族自治州)?原県?日馬郷の40人のチベット族は抗議を行い、学校の中国国旗をおろし、ハダをチベット国旗のかわりに掲げた。

■アムド(青海省黄南藏族自治州)同仁県の??孜?和多瓦郷のチベット族がデモを行った。

<2008/03/23 00:20>

「福島香織」の記者ブログ<北京趣聞博客 (ぺきんこねたぶろぐ)> http://fukushimak.iza.ne.jp/blog/ 

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