神戸
戦争の悲惨さ次代へ 体験者が空襲など語る
戦時中の街の様子を語る小川さん(左)。当時からそのままの建物も多数残っている=神戸市灘区琵琶町2 |
戦争の悲惨さを語り継ぐ「命をつなぐイベントinこうべ」が二十二日、神戸市灘区神ノ木通三、神戸大学のサテライト施設「のびやかスペースあーち」で始まった。戦争を体験した二人が、集まった大学生ら約二十人を前に、当時の生活や神戸大空襲の恐怖を語った。
「神戸・子どもと教育ネットワーク」などが主催。神戸大生らが「戦時下に生きた女の子」をテーマに、妙法華院(兵庫区)が所蔵する資料約九十点を展示している。
語り部となったのは、灘区で戦争を体験した長谷川喜代子さん(74)=宝塚市=と小川旦さん(71)=同区。長谷川さんは神戸大空襲を小学六年で経験。姉との間に焼夷(しょうい)弾が落ちるなどの恐怖を味わい、「他人を思いやり、幸せを祈る人が増えれば戦争はなくなる」と話した。
小川さんは空襲警報の音をテープで流し、「私たちはサイレンを聞くと今も不安な気持ちになる」。ネズミを食べたことなど当時の生活を語り、「戦争を語れる人が少なくなった。経験を次世代に語り継いでほしい」と呼びかけた。
参加者らはその後、灘区の戦跡をめぐるウオークラリーに出て、小川さんや長谷川さんに当時の様子を聞いていた。
二十七日まで。午前十時半-午後五時(二十三、二十四日は休館)。会場でウオークラリーの地図も配布している。(高田康夫)
(3/23 10:07)
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