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中国の高度成長、韓国農家に打撃

韓国の農民取得、前年比1%減

 統計庁は19日、韓国の農家の世帯当たり所得が前年比1%減の3197万ウォン(約313万円)となり、1998年以降初めて減少に転じたと発表した。豚や牛の産地価格が下落した一方で、飼料価格が上昇したことが原因。飼料価格の上昇は中国で穀物消費が急増し、飼料の原料となるトウモロコシなど穀物の国際価格が上昇したためで、中国の高度成長が間接的に韓国の農家所得を減少させた格好だ。農家の世帯当たり支出は同1.5%減の2805万ウォン(約275万円)、平均債務は同6.3%増の2995万ウォン(約293万円)だった。

 地域別では、京畿道の農家取得が平均4313万ウォン(約422万円)で最も多く、慶尚北道の2727万ウォン(約267万円)が最も少なかった。農業形態別では、花き農家が5300万ウォン(約519万円)で最も多く、畜産の4300万ウォン(約421万円)、果樹の3300万ウォン(約323万円)、稲作の2400万ウォン(約235万円)が続いた。農家の半数を占める稲作農家の収入は花き農家の半分にも満たない。

 一方、漁業に従事する世帯の平均所得は3067万ウォン(約300万円)で、前年比2.2%増加したが、昨年の消費者物価上昇率(2.5%)を下回った。

金正薫(キム・ジョンフン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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