2008.03.20 Thu
「ひまわり」がアゴラ広場のシンボルだった
昭和59年(1984)4月、秋田駅前「金座街」跡地に「買物広場」(アゴラ広場)とバスターミナルが誕生。そのシンボル的な存在が、太陽光自動集光伝送装置「ひまわり」であった。
広場の中央に設置された「ひまわり」は、球体に覆われた複数の特殊レンズで太陽光を集め、光ファイバーを通して地下商店街のフラワーショップに送る装置。
植物のひまわりのように自動的に太陽を追尾するレンズが太陽光の有害要素をカットし、有用な可視光線だけを地下に送るという画期的なハイテク機器で、夜間は幻想的な光を広場に放っていた。
昭和54年(1979)、慶応義塾大学理工学部教授・森敬(森ビル創業者・森泰吉郎氏の長男)が、一眼レンズのプロトタイプを試作、「森ビル」の建造に伴って浮上していた、日照権問題の対策が当初の開発目的だったという。
秋田駅前に「ひまわり」が設置された翌60年(1985)、「つくば科学万博」会場の「三菱未来館」前と「政府テーマ館」に展示されて注目を浴び、同じ年に開催された「ユニバーシアード神戸大会」の聖火「科学の火」は、「ひまわり」で集められた太陽光で点火された。
「ひまわり」はその後、森敬が起業した会社で商品化、家庭用から法人向けまで幅広いラインアップのシステムが製造され、レンズの改良を施した電源不要の太陽電池駆動式「ひまわり」の開発など、現在も進化を続けている。
設置から数年後、アゴラ広場の「ひまわり」は故障のため動きを止め、やがて撤去されてしまう。
07.04 アゴラ広場
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関連リンク
ラフォーレエンジニアリング株式会社
太陽光採光システム「ひまわり」製造元(森ビルグループ)
神戸の街のこんな星・中央区
現在は「神戸海洋博物館」に展示されている、つくば博の「三菱未来館」あった「ひまわり」。アゴラ広場にあったものと同タイプ。
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