【モスクワ杉尾直哉】日本の資源エネルギー庁とロシア国営石油会社「ロスネフチ」は20日、ロシア・東シベリアの石油開発を念頭に置いた双方の協力に関する枠組み文書を締結した。同庁の望月晴文長官が訪問先のモスクワで、ボグダンチコフ同社社長と文書に調印した。
ロスネフチが油田開発などで日本企業と協力する際、資源エネルギー庁が支援を行うとの内容。協力事業を具体化させるため、同庁とロスネフチは共同委員会を設置する。
ロシア政府は「東シベリア・太平洋パイプライン」を建設中で、極東・ナホトカ近郊のターミナルからアジア太平洋市場向けの石油輸出を目指している。日本政府は同事業の実現を支持しているが、パイプを満たすための新たな油田開発が急務となっており、日本政府はこれを促す狙い。
毎日新聞 2008年3月21日 1時03分