ここから本文エリア 現在位置:asahi.com> マイタウン> 福岡・北九州> 記事 近代化遺産を歩く
西海岸1号(旧大連航路)上屋2007年11月27日 ◇復元待つ門司港の「証人」 北九州市の観光スポット・門司港レトロ地区。観光施設「海峡ドラマシップ」と道を挟み、鉄筋コンクリート2階建ての建物がひっそりとたたずむ。「旧大連航路上屋」の通称で知られ、正面出入り口の左右のブースには「階上 待合室」「階下 旅具検査場」と表示されている=写真、浜田哲二撮影。 大陸への玄関口として歴史を刻んだ門司港の「生き証人」。国会議事堂などを手がけた建築家大熊喜邦が設計にかかわり、1929年に建てられた。2階のデッキ部分は長さ100メートルにおよぶ。大型客船が接岸していた時代、見送りのテープがにぎやかにたなびく様子が写真で残っている。岸壁は埋め立てられたが、今も建物の外に黄色い係船(けい・せん)柱があり、旧岸壁の位置を物語る。 戦争中は多くの兵隊や軍馬を送り出した。朝鮮戦争に伴い米軍に接収され、72年に返還。その後は門司税関などが事務所や倉庫として使ってきたが、雨漏りが激しく、今はがらんとしている。外壁に北九州育ちのイラストレーター、わたせせいぞうさんの壁画も。 市は来年度、建物を取得し、保存・活用に乗り出す。現在の上屋の細部を建築当時に復元し、緑地の広場などを設けて市民や観光客の憩いの場とする意向だ。 マイタウン福岡・北九州
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