ピンクの花を咲かせ始めた豊前市松江の「河津桜」
「河津桜」は、静岡県河津町で地元の人が芽吹いた苗を見つけ、この地方に広まったことから命名された。寒緋桜と早咲き大島桜の自然交配種といわれている。
同町出身の秋山さんが「古里の桜を、豊前の人たちにも見てもらいたい」と7年前に約600本を植樹した。ソメイヨシノより1カ月ほど早く咲き、色もピンク色が濃いのが特徴だ。
ミカン農園のあちこちに桜が植えられ、暖かい海風が吹く山側から咲き始めており、すでに8分咲きの見ごろを迎えた木もある。3月初旬まで楽しめるという。
今年は美しい河津桜をもっと増やそうと、近くの自治会が市道沿いに約80本の苗木を植樹し、桜並木づくりを始めた。
=2008/02/27付 西日本新聞朝刊=