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人民日報、チベット騒乱「ダライ・ラマ一派が画策」

 【北京=高橋哲史】22日付の中国共産党機関紙、人民日報は、チベット自治区などで起きている騒乱についてダライ・ラマ14世の一派が「北京五輪を間近に控えた時期に、我が国の安定と団結を破壊しようと起こした暴力事件だ」と断ずる評論員論文を掲載した。同紙が評論員論文でチベット騒乱を取り上げるのは初めて。中国当局はメディアを通じてダライ・ラマへの批判を強めている。

 論文は「今回の暴力事件はダライ集団が一貫して掲げてきた『非暴力』『平和的な対話』といったスローガンがデタラメであったことを十分に表している」と指摘。そのうえで「社会の安定と社会主義法制を守ることは結局のところ最も広範な人民の根本利益を守るためである」とし、国民に団結を呼びかけた。

 一方、国営の新華社は22日までに、チベット独立急進派の「チベット青年会議」がダライ・ラマの傘下にある組織だと指摘する記事を配信。同青年会議が1月4日にインターネット上でチベット民族の決起を呼びかけたとして、今回の騒乱の首謀者はダライ・ラマであると断定した。 (22日 22:21)

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