最終更新:2008/03/22 18:56

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捕鯨を激しく非難するオーストラリア政府がカンガルーの大量駆除を承認

クジラの捕獲を激しく非難する一方で、カンガルーの大量駆除をオーストラリア政府が承認した。ピーター・ギャレット環境相は「捕鯨に反対し続けます。バランスの取れた正しい科学的な計画や環境対策を実行すれば、われわれの環境を保つことができる」と述べている。
アメリカ・ニューヨークの石油会社の前で、抗議のゲリラライブを行ったピーター・ギャレット氏は「おれたちは、自然保護に関心が高い国から来た環境保護ゲリラだ!」と訴えた。
元人気ロック歌手で、現在オーストラリアの環境相を務めるピーター・ギャレット氏は、2007年12月、「日本の『捕鯨は科学的だ』という言い訳は、恥ずかしいことだ」と語っていた。
過激な言葉で日本を非難してきたギャレット環境相は、反捕鯨派の急先鋒(せんぽう)だが、ある問題で、「このままだと日本の捕鯨に対する影響力が崩れ去る」などと抗議を受けたという。
動物愛護団体の人は「あのカンガルーたちを見て。みんな、柵の中に閉じ込められて、注射を打たれて安楽死させられるの」と語った。
大量のカンガルーは、柵の中から不安げにカメラを見つめていた。
ギャレット環境相は、軍の施設で繁殖したカンガルーが貴重な植物を荒らし、生態系に影響を及ぼすとして、400頭を駆除する計画を承認した。
グリーン党の議員は「人道的に行えるただ1つの方法は、注射によって殺すことです」と語った。
しかし、軍のメディア担当者に聞くと、「(その土地は)処分されることが確認されました。売却されるということです」と語った。
「環境を守るため」と言いながら、土地を売却するのかと、動物愛護団体は、激しく反発していている。
動物愛護団体の人は「こんなに美しいカンガルーを殺すなんて、ひどすぎるよ」、「駆除が撤回されるまで、立ち退く気はないわ」などと、着ぐるみを着て、泊まり込みの抗議活動を行った。
「環境テロリスト」とも呼ばれる「シーシェパード」が、英雄扱いされるオーストラリア。
一方では、毎年360万頭ほどのカンガルーを駆除しているという。
日本人観光客に人気だというのが、カンガルーの革製品。
オーナーは「(カンガルー製品は)ホットケーキのように売れてるよ」と話した。
さらに、肉汁たっぷりのカンガルーステーキも売られ、レストランのオーナーは「栄養もあるし、脂肪も少ない。使い道を考えられないのは残念」と話した。
このカンガルー駆除計画に、オーストラリアの人は「悲しいことだと思う」、「駆除は必要なこと。カンガルーは多すぎる。害獣だよ」、「カンガルーはたくさんいるけど、クジラはあまりいない」などと語った。
一方、新聞は、「カンガルーの駆除に日本が激怒」などと報じている。
こうした「捕鯨は駄目で、カンガルーの駆除はいいのか」との声に対し、ギャレット環境相は「捕鯨に反対し続けます。バランスの取れた正しい科学的な計画や環境対策を実行すれば、われわれの環境を保つことができる」と述べている。

(03/21 19:46)


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