天草情報が満載の「天草Webの駅」

天草情報が満載の「天草Webの駅」

 鉄道路線がない天草地方に、新たな「駅」が誕生した。天草市が運用を始めた「天草Webの駅」。インターネット上に“駅舎”を設け、市内のあらゆる情報が集う拠点とし、「大勢の人々が立ち寄る駅にしたい」と意気込んでいる。

 駅舎は「市民タワー」と「行政タワー」の2棟。市民タワー内は観光、子育て、田舎暮らしなど分野ごとに架空のフロアがあり、情報の提供側はホームページなどを通して発信。収集側は情報が並ぶフロアを回遊するイメージ。情報交換する書き込み機能も設定した。行政タワー内は市の行政情報のほか、学校情報を発信・共有するフロアなどがある。

 企業や各団体などが個別に発信している情報を集約し、天草の魅力を丸ごと紹介、利用者の利便性向上を目指す。情報通信技術の活用を促す総務省のモデル事業に選ばれており、システム開発費約1億5000万円は同省が負担した。

 当面、市が管理するが、将来的には入居者でつくる団体が運用し、新産業創出など収益事業を目指す予定。利用は会員登録が必要で、市民は無料。市外は2009年度から有料化する。年間1万人の利用を見込んでいる。アドレスはhttp://amakusa-web.jp。問い合わせは市情報政策課=0969(23)1111=へ。

=2008/03/21付 西日本新聞朝刊=