9年で45事件…「名刑事」定年 「退職金」はササミ2008年03月22日14時01分 バウ! わしアトム、定年退職を迎えたよ。山梨県警の警察犬として9年間で622回出動し、45件の事件の解決に貢献したんだ。引退して今は、「相棒」の県警鑑識課の警部補雨宮美明さん(53)の家で悠々自適の日々を送っている。
鼻を利かせて事件の解決に、特に行方不明者の捜索に走り回ることが多かった。一番の思い出は02年3月、山梨市牧丘町で行方不明になった80代の女性を発見したこと。女性の衣服のにおいを覚えて、自宅から2キロ離れた山あいの中で見つけた。 オスのジャーマンシェパード。生後2カ月で「犬のおまわりさん」である警察犬に登録されたのは1999年2月。雨宮さんから訓練を受けたけれど、最初は「覚えが悪い、言うことは聞かない」と印象は良くなかったそうだ。雨宮さんにとって、生まれてからすぐに育てた初めての警察犬だったそうだ。雨宮さんによると、「心から褒めること」で技能が上達した。訓練でうまくいけば、大きなジェスチャーで「よくできた」「やったな」と言って頭をなでてくれた。おかげで成長できて、期待に応えられる活躍ができたと思うよ。 春は別れの季節。わしのために今月6日、県警本部で退任式をしてくれた。その時もらったササミには感激したよ。相棒の雨宮さんには感謝している。お巡りさん、県民のみなさん、9年間お世話になりました。そして後輩の2匹の警察犬、頑張れ。 PR情報この記事の関連情報暮らし
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