【北京=尾崎実】中国国営の中央人民放送は21日、新疆ウイグル自治区のウルムチ国際空港が3月中旬から搭乗客以外による施設ビルへの立ち入りを禁止していると伝えた。同自治区をめぐっては、一部が軍の統制下に置かれたとの情報もあり、チベット騒乱を受け、中国当局は新疆ウイグル自治区一帯の警戒も強めたもようだ。
空港の立ち入り禁止は、ウルムチ発の旅客機で7日テロ未遂事件が発生したことを受けての措置とみられる。また、米政府系放送局「ラジオ自由アジア」は、今月10日から、同自治区南部で3人以上の集会が禁じられるなど軍による統制が敷かれていると報道した。
このほか、国際人権団体「インターナショナル・キャンペーン・フォー・チベット」は同自治区西部で、夜間外出禁止令が発令されたと既に伝えている。(07:02)