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ほうきでエコ掃除 「静かで手軽」若い女性に人気 (1/3ページ)

2008.3.22 07:22
このニュースのトピックス温暖化
江戸ほうきがズラリと並ぶ、東京・京橋の「白木屋中村伝兵衛商店」江戸ほうきがズラリと並ぶ、東京・京橋の「白木屋中村伝兵衛商店」

 掃除機の普及で暮らしの中から消えかけていた屋内用のほうきが、20〜30代の女性を中心に人気を集めている。静かで手軽、そのうえ電気を使わないのが人気の秘密とか。昔ながらの江戸ほうきを現代風にデザインした新商品も登場するなど、二酸化炭素を排出しない環境に優しいエコグッズとして、復活の兆しを見せている。(中曽根聖子)

 「ほうきを使ってみたい」

 東京・京橋にある江戸ほうきの老舗「白木屋中村伝兵衛商店」には数年前から、初めてほうきを購入する女性客らが目立つようになった。江戸ほうきとは、イネ科の一年草、ホウキモロコシで作られた、軽くてコシがある座敷ほうきのこと。江戸時代末期の創業という同店は、いまも国産の素材にこだわり、当時と変わらぬ製法で職人が一本一本丹念に編み上げている。

 高野純一店長は「音がしないので時間を選ばず手軽に掃除ができる、フローリングの床など住まいに傷をつけない、化学物質を含まないなどの理由で見直されているようです。何よりも電気代がいらず、廃棄する際も環境に優しいのが最大の魅力」と説明する。

 初めて購入する若い世代のほか、掃除機の重さが負担になるという高齢客も増え、かつての1年分の注文が1カ月で入るほどの人気ぶりだ。

 売れ筋は、片手で掃く「手ぼうき」(6300円から)。両手で持つ長柄は9450円から。決して安くはないが、数年使って先がすり減ったら、使う場所を部屋から玄関、ベランダ、庭へと変えてゆけば10年以上は使えるという。

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江戸ほうきがズラリと並ぶ、東京・京橋の「白木屋中村伝兵衛商店」
昔ながらの江戸ほうきを、モダンなリビングやインテリアにもなじむよう現代風にデザインした、日用品デザイナーの大治将典さん
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