【ベルリン小谷守彦】中国チベット自治区での暴動を受け、ドイツのウィチョレクツォイル経済協力開発相は19日、「暴動が続く限り5月に予定されている中国との政府間交渉は中止する」との声明を出した。
ドイツと中国は昨年、メルケル独首相がダライ・ラマ14世をベルリンの首相府に招待したことで関係が一時こじれた。政府間交渉の中止で再び関係が悪化する可能性がある。
ドイツは最近、対中支援として火力発電所改良など地球温暖化対策関連の融資を行っており、昨年の政府間交渉では中国に対し6750万ユーロ(約103億円)の支出を決めた。
毎日新聞 2008年3月21日 18時59分