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ベルリンの北朝鮮大使館、簡易ホテルに改造へ

 ドイツ・ベルリンにある北朝鮮大使館が今春から、2棟ある大使館の建物のうち1棟をホステル(簡易ホテル)に改造し、一般人に開放する計画を進めている、と産経新聞が21日報じた。

 同紙は「冷戦時代、東西陣営のスパイの対決の最前線として威容を誇ってきたベルリンの北朝鮮大使館が、維持費を稼ぐために、異例の決断を下した」と報じた。

 同紙によると、ホステルとして使われる建物は、大使館の敷地(面積計8160平方メートル)の南側にある5階建ての建物で、今年1月に改装工事に着手した。1階には10室、2階には27室の客室を設け、1泊の宿泊料金は20ユーロ(約3100円)とする予定。

 同紙はまた、ドイツ外務省の関係者の話を引用し、「ホステルとして使われる南側の建物は、外交業務を行う北側の建物とは離れており、これまでも別の目的で使われてきたため、治外法権は適用されない」と報じた。

 北朝鮮大使館は旧東ベルリンの中心にあり、冷戦時代に他の社会主義国と同じく、西側諸国の大使館に対抗するため、必要以上に大きな建物を造った。

 一方、同紙によると、「ホステルの窓からは、大使館の北側の建物の壁に掲げられた“偉大な首領・金日成(キム・イルソン)同志は永遠にわれわれと一緒にいらっしゃる”という巨大な看板が見える」という。

東京=鮮于鉦(ソンウ・ジョン)特派員

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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