妊娠中も1日に10本以上のタバコを吸う母親は、ぐずりやすくて生活パターンがつきにくく、気難しい子どもを産む確率が高くなるという研究結果が報告され、こういった子どもたちが、将来、反社会的行動をする問題児になる恐れも否めないと指摘された。
ヨーク大学のケイト・ピケット博士を中心とする研究者チームが、母親1万8,000人以上を対象に、14項目に渡って子どもの行動をランク付けしてもらうという調査を実施。
質問事項は、生後9ヵ月の時に子どもがどれだけ機嫌がよかったか、新しいおもちゃにどれだけ反応したか、生活リズムはどうだったかなどといったもので、その結果、タバコを吸ってはいたが妊娠中は禁煙したという母親の子どもは最も機嫌がよく、逆に妊娠中でもタバコを吸い続けていた母親の子どもは最も気難しい性質であり、喫煙経験がない母親の子どもはその中間の性質であることが分かったという。
調査元では、子どもの性格の違いは単に喫煙の影響によるものではなく、禁煙ができる女性の人格による影響もあると指摘。
禁煙する女性はそれだけ自分をコントロールできる意志の強さを持ち合わせており、そういった母親の性格が子どもにも伝わるためではないかと分析しているという。
© 1999 - 2008JAPAN
JOURNALS LTD. All rights reserved
*本ホームページ中の記事を無断で複写複製(コピー、ペースト)することを厳禁します。
|