瑞浪市の中核病院である同市土岐町の東濃厚生病院(平石孝院長)が、来月1日から小児科の重症患者の入院受け入れを休止することが21日、分かった。
同科は現在、常勤の男性医師(63)と20代の非常勤女性医師の2人体制だが、常勤の男性医師が3月末で退職し、非常勤勤務になる。4月からは新たな非常勤医師1人を含む非常勤医師の3人体制となるが、長期入院となる重症患者の受け入れはできなくなるという。
同科の入院者数は年間約930人だが、一部休止に伴い、来年度は5分の1程度の180人を想定している。同院では「重症患者は、県立多治見病院など3次救急医療機関に頼らねばならない。今後も常勤医師の派遣を継続的に要請していきたい」としている。
瑞浪市では、4月から中学卒業までの通院・入院医療費の無料化を開始する予定で、有賀教明市民福祉部長は「全国的な医師不足で地方へのしわ寄せは大きい。市民病院の役割を担う東濃厚生病院の小児科で入院が制限されるのは不安。1日も早く通常の体制が再開できることを望んでいる」としている。 |
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