2008年 3月 21日
1億3千万円着服 IT関連元社長を逮捕
資本金約1億3000万円を着服したとして、高松市のIT関連企業の元社長が業務上横領の疑いで20日、高松地方検察庁に逮捕されていたことが分かりました。逮捕されたのは高松市の携帯電話の動画サイト運営会社で去年12月に解散した「モビスタ」の元社長、上原政二容疑者(60)です。高松地検の調べによりますと上原容疑者は2005年6月と9月の2回に渡り、会社の銀行口座から出資金1億2800万円を引き出して、着服した疑いです。着服した金はすべて株の取り引きにつぎ込んでいました。取り調べに対し、上原容疑者は「会社のために使った」と供述し、容疑を否認しているということです。「モビスタ」は携帯電話の動画で商品を見て買い物ができるショッピングモールを運営していた会社でNTTドコモ四国など香川県内外の企業が出資していました。

ハローワーク元職員が失業保険を不正給付
雇用の実態がない高松市内の夫婦に失業保険を不正に給付していたとしてハローワーク高松の元課長が21日付けで懲戒免職処分になりました。懲戒免職になったのは高松市のハローワーク高松に勤務していた52歳の男性元課長です。元課長は1998年度から10年間に渡って労働の実態がない高松市内に住む60歳代の夫婦に、失業保険約1500万円を給付していたものです。夫婦が1年ごとの交互に失業していたように装い不正に処理していました。不正給付は去年9月まで行われていて、元課長を含め7人の職員が関与していたと見られています。香川労働局では21日付けで元課長と夫婦を詐欺の疑いで刑事告発するとともに、夫婦に対し時効分を除く約1000万円の返還を命じています。

わいせつ行為で中学校教諭を懲戒免職
教え子の体を触るなどわいせつ行為をしたとして、岡山県教育委員会は岡山県南の中学校に勤務する男性教諭を21日付けで懲戒免職処分にしました。懲戒免職になったのは岡山県南部の公立中学校の28歳の男性教諭です。県教委によりますと、男性教諭は去年3月、当時15歳の3年生の女子生徒を自宅に呼び、キスや胸を触るなどのわいせつ行為をしたということです。また、男性教諭は女子生徒が卒業した後も6回に渡って呼び出し、自宅や所有する車の中で、わいせつ行為を繰り返していました。男性教諭は「生徒と保護者には大変申し訳なく思っている。自責の念で一杯」と話しているということです。県教委の門野教育長は「教員として断じてあってはならない行為であり、教職員としての自覚の高揚に一層取り組み、信頼の回復に努めたい」とコメントしています。

女児虐待の母親に猶予判決
去年4月、当時4歳の長女をけり、傷害の罪に問われていた倉敷市の女に対し、岡山地方裁判所は21日、執行猶予のついた有罪判決を言い渡しました。判決を受けたのは倉敷市新田の無職、山崎夏樹被告(22)です。判決によりますと山崎被告は去年4月、岡山市の自宅マンションで当時4歳の長女の腹をけり、13日間の入院治療を必要とするケガを負わせたものです。きょうの判決公判で岡山地裁の高山光明裁判官は「死に至らなかったのは不幸中の幸いというほど犯行は危険なもの。児童虐待が問題視されている中、真剣に、より厳しく取り組むべき」としました。その上で、「犯行後、反省し、2度と同じことをしないと誓っている」として、懲役1年6カ月の求刑に対し、懲役1年6カ月、執行猶予3年の判決を言い渡しました。

犬養木堂ゆかりの木を植樹
岡山市出身の元総理大臣、犬養毅が生前愛した「ハナノキ」が長野県から岡山市の犬養木堂記念館に贈られ、21日、植樹式が行われました。贈られたハナノキは高さ2メートル程の苗木2本で、木堂が生前、長野県の別荘「白林荘」で育てていたハナノキと同じ親木から育ったものです。植樹式では贈呈者の親戚にあたる日本木地師会の盾英雄会長が「岡山県と長野県の友好のシンボルになれば」と、あいさつしました。このあと、岡山市立吉備東幼稚園の園児らが「大きく育ってください」とシャベルで土をかけ、植樹しました。ハナノキはカエデ科の落葉樹で春には鮮やかな赤色の花を咲かせることが、名前の由来になっています。植樹されたハナノキは早ければ2、3年後に花を咲かせるということです。

春の妖精アズマイチゲの花見ごろ
春の妖精と呼ばれる山野草、アズマイチゲの花が美作市で見ごろを迎えています。アズマイチゲが見ごろを迎えているのは美作市の南東部、南畝山のすそ野です。日当たりの良い林などに自生していて、この場所は西日本でも数少ない群生地です。10アールの群生地ではアズマイチゲが可憐な花を咲かせています。アズマイチゲは曇りや雨の日は花を閉じていますが、晴れた日の正午過ぎから午後2時ごろにかけて一斉に開き、斜面は白く覆われます。美作市のアズマイチゲはこの週末が一番の見ごろで、花は今月いっぱい楽しめそうです。