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　横浜市は２１日、羽田空港再拡張事業に伴う国への無利子貸し付けを０７年度以降保留することを決めた。市は０５年度から５年間で計１００億円を貸し付ける計画だったが、中田宏市長は「空港国際化の進展がはかられず、むしろ後退している」と保留の理由を述べた。

　横浜市はこれまでに約３２億円を貸し付け、０７年度は２４億５５００万円を貸し付ける予定だった。市は就航範囲を６０００キロ圏のＡＳＥＡＮ諸国まで広げるよう主張しているが、国土交通省は２０００キロ圏内を目安とする姿勢を堅持している。神奈川県、川崎市も貸し付けているが、いずれも０７年度分は支払っている。松沢成文知事は「来年は３自治体で共同対応を取る可能性もある」、阿部孝夫川崎市長は「国の対応の遅さには不満を持っているが、現計画でも川崎はメリットがあり、（横浜市と）温度差はある」と述べた。【池田知広、山下修毅、笈田直樹】