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【経済】

市場混乱への対応重視 白川、西村日銀副総裁が会見

2008年3月21日 21時57分

 日銀副総裁に就任し、記者会見する白川方明氏(左)と西村清彦氏=21日午後6時37分、日銀本店

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 日銀副総裁に就任した白川方明氏と西村清彦氏は21日、初めて記者会見した。空席となった総裁の職務を代行する白川氏は「世界や日本経済は不確定要因を抱えており、リスクを謙虚に分析して金融政策を判断したい」と述べ、金融市場の世界的な混乱への対応を最大の課題と位置付けた。

 新体制は、司令塔である総裁不在のまま始動し、当面の業務運営に臨む。欧米の金融機関の損失が拡大し、米国では金融不安が起きているだけに、空席が長引けば、総裁代行の白川氏らが厳しい政策判断を迫られる可能性もある。

 白川氏は金融政策について「現在は緩和方向で力を発揮している」と指摘。「短期金利だけを機械的に見るのではなく、中長期の金利などを総合的に考慮したい」とし、市場の混乱や米国経済の成長減速を十分考慮する姿勢を示した。

 総裁代行となったことについては「異例な事態だが、業務が滞らないよう次期総裁が任命されるまでしっかり職責を果たしたい」と話した。

(共同)
 

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