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ロシア軍機2機が沖縄に出現
オホーツク海から太平洋側を日本列島に沿って南下したロシア海軍の長距離対潜哨戒機「ツポレフ142(TU142、通称ベア)」2機が21日朝、伊豆諸島と小笠原諸島を結ぶ線を越えて西進し、沖縄諸島方面まで飛行、同日夕方沿海州方面に戻った。航空自衛隊の戦闘機がスクランブル(緊急)発進して警戒・監視、写真撮影するとともに浜松基地からは空中警戒管制機(AWACS)が出動、空中からTU142の情報をスクランブル機に伝えた。領空侵犯はしていないという。
防衛省によると、露沿海州から飛来したTU142は千島列島択捉島の北部を通過して太平洋に入り、北海道東部で防空識別圏(ADIZ)に接近、その後南下を続け、伊豆諸島を越え、沖縄東方海上でUターンして戻ったという。
ロシア軍機による日本接近はこのところ頻繁に起きており、昨年7月にはTU95爆撃機が伊豆半島より西側まで飛行。今年2月9日にはTU95が同ルートを飛行する途中に伊豆諸島南部孀婦(そうふ)岩上空を約3分間に渡り領空侵犯している。